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広報担当です。
当社産業資材部では、長年にわたりアジア各国のパートナー工場と協力しながら、お客様に高品質な鋳物製品をお届けしてきました。
今回は、タイとベトナムに出張した従業員の現地レポートをご紹介します。
出張の目的
今回の出張には2つの目的がありました。
1.お客様工場視察のサポート 2.新規品目の量産体制の確認 |
現地での1日の流れ
移動は主にタクシーを使用。現地の交通事情を考慮すると、レンタカーを借りるより安全です。
夜は懇親会に参加。アジア全般に見られる傾向ですが、お酒を飲みながらお互いに本音で語って相手を知る。
そして理解を深める。現地スタッフの率直な意見や協力工場の皆さんとのこうした懇親会は今後のさらなる信頼関係や、協力体制、チームワーク醸成に大いに役立ちました。
工場の姿勢と信頼関係
海外出張で特に印象に残ったのは、鋳物に携わる工員の皆さんの情熱です。
工場長自らが現場を走り回り、工員に代わって自ら現場を調整する場面も多々あり、その熱意や現場への思い、品質への真摯な姿勢が伝わりました。
当社と35年以上取引を続ける工場もあり、創業当初からのご縁に改めて感謝。
長年培った信頼関係の重みを実感しました。
タイの工場の作業風景
ベトナムの工場の作業風景
現地で役立ったサービス
移動には配車アプリ「Grab」を活用。 事前に料金や車両番号が確認でき、安心して利用できます。 また、日本にはない「相互評価システム」が特徴です。
日本の「お客様第一」とは異なり、タイ・ベトナムでは「サービス=取引」として公平に評価されます。 |
食の発見と文化体験
出張の楽しみのひとつは現地の食文化です。
現地料理を囲むことで親近感が生まれ、会話も自然と弾みました。
タイのおすすめ料理
- ソムタム
- カオマンガイ
- トムヤムクン
- プーパッポンカリー(蟹と卵のカレー炒め)👈担当者が特におすすめ
ソムタム トムヤムクン カオマンガイ プーパッポンカリー
ベトナムでの挑戦
- カエル料理:鶏肉に近い味わいで、現地スタッフの協力で体験
電線に映る「タイらしさ」
タイの街を歩くと、無数の電線が絡み合う光景が目に入りました。 まるで黒いスパゲッティが空に広がるようです。 日本では整然と配置されるのが一般的ですが、タイでは通信ケーブルも含め、多数のケーブルが絡み合います。 景観や安全面で課題がありますが、現地では日常の一部として受け入れられています。 日本の送電線は通常、3本の電線で1つのセット(1回線)を構成し、三相交流という方式で電気を送っています。そのため、電柱に設置される電線の本数は3の倍数(3本、6本、9本など)であることがほとんどです。 |
混沌として見えますが、タイでは街の景色の一部として溶け込んでいます。
「マンペンライ(大丈夫、なんとかなるさ)」の精神を感じました。
台風と出張が重なってまさかのトラブル!教訓は「書面」の重要性
今回の旅程は、関空 → ホーチミン → バンコク → ハノイ → ハイフォン → ホーチミン → 関空という周遊チケットでした。
出張は順調に進んでいましたが、ハイフォン滞在中に台風直撃の予報が出たため、滞在を短縮して早めにホーチミンへ移動することにしました。
現地スタッフの協力を得て、予定の「ハイフォン → ホーチミン便」をキャンセルし、別の片道チケットで無事に移動。しかし、帰国便の「ホーチミン → 関空」まで誤ってキャンセル扱いになっていることに気づき、頭が真っ白に。
混乱の中、航空会社のスタッフと交渉を重ね、なんとか再手配した便に搭乗できました。
この経験で痛感したのは、口頭だけの合意ではトラブル時に証明できず危険だということです。
今回の教訓として、海外でのやり取りや重要な取り決めでは、次を徹底することにしました。
- メールやチャットなど、文章で必ず確認する
- 重要書類は必ず控えを保存する
皆さんも、トラブルを未然に防ぐための参考にしていただければ幸いです。
現場を知ることで見えた景色
現地訪問前は、お客様の要求を叶えることばかりを考えていました。
しかし、実際に現場を確認することで、現場の苦労や経営陣をはじめとする工員さん達の熱意、工場の技術力や対応力を理解することができ、双方がお互いに納得できるより良い解決策を導けるようになりました。
現場を知ることで得られる対応力は、やはり実際に現場に足を運ばなければ得られません。
信頼を築き、ともに歩む
現場の苦労を理解し、現地パートナーと協力する姿勢を大切にすることが、お客様に安心していただける製品づくりにつながります。
今後も現地での経験を活かし、高品質な製品を安定的にお届けしてまいります。
おわりに
本記事では、当社従業員の「リアルな声」を交えてお届けしました。
現地で顔を合わせ、一緒の時間を過ごすことで得られる関係性は、オンライン商談では得られない貴重な財産です。
今後も海外パートナーとの連携や新製品の取り組みについて、随時発信してまいります。
鋳物事業について
当社では幅広い塗装や材質・素材に対応しています。
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