【海外出張レポート】工業製品部~アメリカ~編(後編)
今回は、神栄工業製品部の海外出張レポート~アメリカ~編(後編)です。
前編に引き続き、当社従業員の体験談をお届けします。
予期せぬ困難を乗り越えて:出張先でのトラブル
思い浮かぶのはジューンティーンス(Juneteenth)ですね。
2021年にアメリカで祝日に制定された6月19日の「ジューンティーンス」は、アメリカの奴隷解放を祝う日です。「SDGs」17の目標のうち、10番目の目標である「人や国の不平等をなくそう」に合致するもので、持続可能な未来を築くことをお子さんとともに考えるのにふさわしい祝日だそうです。
ただ、祝日扱いとするかどうかは州や地方自治体、企業によっても異なるらしく
事前に訪問スケジュールを確認しルート設定をしていたのですが、制定されて間もない制度なので先方が忘れていてキャンセルされてしまった事があります。その場合は急遽再調整を余儀なくされ、とても大変でした
海外ビジネスに携わることによる意識の変化は?
現場での商談こそがビジネスを成長させる
コロナ禍を経てリモートでの営業活動が定着しましたが、その期間、明らかに引き合いが減少しました。
リモートでは効率的な情報伝達は可能ですが、直接顔を合わせるコミュニケーションには、それをはるかに上回る価値があります。対面での会話は、単なる情報交換に留まらず、言葉の裏にあるニュアンスや相手の表情、場の雰囲気など、リモートでは得られない多くの非言語情報を読み取ることができます。
予め予定していた用件だけのやり取りに終始することなく、質の高い雑談に発展させ、意外な需要を掘り起こすことができるのは、やはり対面ならではの大きなメリットです。
また商談する方と実際に使用する方が異なるケースがあることも、考慮すべき重要な要素です。
試験機の導入にはお客様社内でも複数の方が関わっていることがあり、購買、開発、品質管理、マネジメント、設備管理、物流、さらにはお客様の海外拠点等々まで必要に応じてやり取りしながら、商談から納入まで完結させるのですが、この過程でお客様が試験機をどのように使用するのか見えないこともよくあります。
そのため、実際に試験機を使用する現場に立会い、困っている事や気に入っている事などのフィードバックをいただくことはとても重要です。いただいたフィードバックを基に、お客様自身も気づいていない潜在的なニーズや課題を掘り起こし、新たな提案を検討することができるからです。その結果、北米のお客様の課題解決は勿論のこと、日本国内の仕入先メーカー様に還元する事にも繋がります。
私は、効率性だけでは測れない「現場」の重要性を改めて認識しています。お客様の「現場」に足を運び、お客様と直接向き合うことで、確かな関係性を構築し、ビジネスをさらに成長させていくことができると確信しています。
意外と奥深い?アメリカで出会った絶品グルメ
まず、カルド・デ・レスが美味しかったです。
「カルド・デ・レス (Caldo de Res)」は、スペイン語で「カルド」はスープ、「レス」は牛肉を意味する、牛肉のスープです。
メキシコなどのラテンアメリカの国々で食べられる伝統的なスープで、牛肉だけでなく、ニンジン、ジャガイモ、ユカ芋、チャヨテ、トウモロコシなどの野菜もたくさん入っています。シンプルに塩と胡椒で味付けされていることが多いですが、野菜や肉の旨味がよく出ていて美味しいのが特徴です。
地域によっては、食べる際にご飯やアボカド、ライムを絞って加えることもあります。また、トルティーヤと一緒に食べられることもあります。
ランチで大体20ドル(およそ3,000円)くらいでした。
次に、地中海料理(メディタレニアン料理)も美味しかったです。地中海沿岸の国々(イタリア、ギリシャ、スペイン、トルコなど)で伝統的に食されている料理や食習慣を指し、ケバブやシャワルマ、フムス、ファラフェルなどが挙げられます。
残念ながら地中海料理の写真がないため、代わりにデニーズで食べた55+ Menuの写真です。55歳以上向けのお得な少量メニューですが、誰でも頼めるようでした。今回はアラスカサーモンとブロッコリー、マッシュポテトを選びました。移動の関係で夕食が夜遅くなる時、デニーズのように24時間営業の店があると助かります。
おわりに
これから出張に出る従業員に向けて何かアドバイスをください
事前準備はしっかりと行いましょう。
効率の良いスケジュール管理、移動の段取り、目的別の資料を作成することです。
移動で乗り継ぎなどある場合はもし間に合わなかった場合を想定して、対処法を調べておくことにより不安を軽減できると思います。(同じ航空会社の次のフライトの時間、別ルートなど)
出張中充電がなくなってしまうと困るので、モバイルバッテリーも必須だと思います。
今後行ってみたい国はありますか?
ヨーロッパですね!(涼しいところ)
6月のアリゾナは暑く、40℃半ばまで気温が上がりました。
海外ビジネスに必要なスキル・担当者としての心構えとは?
「的確な判断とチーム連携で海外ビジネスを成功に導く」
私が常に心がけているのは、適切なタイミングで的確な判断を下すことです。
その判断が、大きな成果か損失の別れ道になることがあるためです。
そのためには、ハードスキル(語学に限らず、実務に関係する幅広い知識)と、ソフトスキル(コミュニケーション力や交渉力、対人スキル等)の両方をバランス良く、継続的に磨き続けることが欠かせません。
海外ビジネスにおいては、調査不足や経験・習慣に基づく無意識の思い込みにより貴重なビジネス機会を逸失したり、トラブルに発展することがあります。
リスクを最小限に抑えながら、最大限の成果を生み出すためには、自身の知識と事実を照らし合わせ徹底的に検証することが不可欠です。その上で、関係各所との緻密な連携を図り、チームとして一体となって行動することが、成功への鍵だと確信しています。
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