【海外出張レポート】食品部~ベトナム~編

海外出張レポート

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広報担当です。
今回は、沖縄営業所勤務の食品部営業員がベトナム・ホーチミンを訪問した際の出張レポートをお届けします。成長著しいベトナムでのビジネスの様子や、現地で触れた食文化・街の魅力をご紹介いたします。

ベトナムという国

ベトナムは約1億人の人口を有し、現在も増加傾向にある活気あふれる国です。北部のハノイは政治の中心地、南部のホーチミンは商業都市として発展を遂げています。当社食品部にとっても中国に次ぐ重要な生産拠点であり、コーンや果実類など、ベトナムならではの魅力ある商材を多数取り扱っています。
特に沖縄営業所にとっては、地理的な近さからベトナム産品との親和性が高く、今後も成長が期待される地域です。

ホーチミン事務所の外観。
ホーチミン事務所近辺の街並み。

ベトナムでの業務

現在、当社ではベトナム産のコーン製品を幅広く取り扱っています。カットコーンやハーフカットコーン、カーネルコーンなどは、鮮やかな色合いと整った粒の形状が特長で、多くのお客様から高い評価をいただいています。

 ▶冷凍とうもろこしはこちら

コーン以外にも、マンゴーやパイナップルをはじめとした南国ならではの果実類を取り扱っています。バナナやパッションフルーツ、タロイモなど新たな食材についても試食を行い、将来的な展開の可能性を検討しています。今回訪問した工場では、アジアや欧米など幅広い地域向けに製造が進められており、今後日本市場においてもさらなる拡大の余地があると感じました。

パイナップルの加工ラインです。
非常に評判がいい商品となっています。
今回の新商品導入検討品。
南国らしいフルーツを中心に商材をピックアップしています。

また、最近では冷凍ケーキの売れ行きが好調です。
ひとくちサイズで5つの味が楽しめ、評判が良いです。

カット済みケーキ ブラウニー(チョコチップ入り)
カット済みケーキ ベイクドチーズ
カット済みケーキ チョコムース
カット済みケーキ マンゴー
カット済みケーキ ストロベリー

訪問した工場の社長は非常にエネルギッシュで親しみやすい方でした。商談の場でも熱意あふれる言葉が次々と飛び出し、圧倒されるほどの情熱を感じました。当社としても、こうした強い思いを持つ経営者が率いる工場との取引は、今後さらに大切にしていくべきだと感じました。

新商品として導入予定のサーターアンダギーです。
プレーンの他、抹茶味、コーヒー味、ストロベリー味と豊富なラインナップを検討しています。

ベトナムでの食文化体験

ベトナムを代表するご当地グルメはフォーです。ベトナムに着いて最初の食事はフォーで、薬味や辛み、塩加減等、非常に美味しかったです

このボリュームで一杯200円程度。
信じられないほど安くて美味しかったです。

駐在員のオススメ!

現地駐在員のおすすめで、ホーチミン市内の人気店を訪れました。店内は活気にあふれ、多くの人で賑わっていました。パクチーをはじめとする薬味をたっぷり加えるのが現地ならではの楽しみ方で、特にこちらのお店ではアツアツの鉄鍋で提供される料理が印象的でした。辛さの中に奥深い味わいがあり、大変美味しくいただきました。

看板はこちら。ホーチミン屈指の名店だそうです。

他のお店と比べるとやや価格は高めです。
その分味は格別で美味しく、
訪問時も大勢のお客様で満席でした。

辛さが魅力のベトナム料理!

ベトナム料理は焼き物や揚げ物が多く、味付けは日本人の口にも合う美味しさが印象的でした。提供される料理は骨付きのままが一般的で、日本の飲食店のようにあらかじめ骨を取り除いたものはあまり見られません。そのため、豪快にかぶりついて味わうスタイルが主流です。
また、多くの料理には程よい辛さがあり、スパイス好きにはたまらない一方で、辛さが苦手な方には少し挑戦になるかもしれません

揚げ物料理。チリソースを添えていただくのが一般的で、ピリッとした辛さが食欲をそそります。
写真左は空心菜の炒め物。中国では一般的ですが、ベトナムでも多くの料理店のメニューにありました。
写真右は焼き鳥。日本の味に近く、とても美味しくいただけました。
見た目からは味の想像がつかない料理もありました。
その一つが紅芋を使ったおじやです。
インパクトのある見た目に反して、口にするととても優しい味わいで、驚く美味しさでした。まさに“見た目で損をしている”料理かもしれません。

田舎道で出会った絶品料理「コムガー」に舌鼓

工場へ向かう途中、田舎道沿いで立ち寄った食堂で「コムガー」という料理に出会いました。鶏肉とご飯を組み合わせたシンプルな一品ですが、驚くほど美味しく、毎日でも食べたくなるような味わいでした。価格は約300円と手頃で、まさに地元ならではの魅力を感じられる一皿です。

屋台のような飲食スペースがいかにもベトナムといった店構えです。ここで食べたのがコムガー。
コム=コメで、ガー=鶏肉だそうです。

ベトナムでよく飲まれているお酒といえば、やはりビールです。
日本のビールと比べるとやや軽い口当たりで、すっきりとした飲みやすさが特徴的でした。

印象的だったのは出張前から聞いていた「常温で提供され、氷を入れて飲む」というスタイル。最初は驚きましたが、実際に体験してみるとすぐに慣れ、現地ならではの飲み方を楽しむことができました。日本では冷えているビールが「当たり前」でしたが、その「当たり前」と思っている習慣は国や文化によって大きく異なるのだと実感しました。

今回飲んだのはタイガービール。
他にもご当地ビールが数多くあります

個性的なフルーツとの出会い

今回の食体験の中で特に印象に残ったのが「グアバ」です。甘みは控えめで、独特の風味があり、現地ではエビ塩を添えて食べるのが一般的とのこと。日本ではなかなか味わえないクセのある組み合わせでした。

フルーツの盛り合わせ。
スイカなどのフルーツはとても美味しく、食後のデザートとしてぴったりでした。グアバは好みが分かれるかもしれませんが、ベトナムを訪れる際にはぜひ一度チャレンジしてみる価値があります。

従業員の御用達スポット

出張の最後の夜には、日系の焼肉店「浦江亭」を訪れました。
店内の雰囲気から提供される料理まで、日本と変わらない本格的な焼肉を楽しむことができ、まるで日本にいるかのような安心感がありました。このお店があるエリアにはイオンやスターバックスなど、日本でもおなじみの店舗が並び、ホーチミン在住の日本人にとっては心強い存在となっているそうです。

当社従業員にも馴染みのある焼肉店『浦江亭』は、日本の系列店で神戸元町にも店舗があります。

ベトナムの街並みと日常風景

ホーチミンの街を歩いてまず驚かされるのは、圧倒的な数のバイクです。特に朝夕の通勤ラッシュ時には、まるで波のようにバイクが行き交い、その光景には圧倒されるほどでした。
また、突然のスコールに見舞われることも珍しくありませんが、現地の人々は雨具を身につけ、気にする様子もなく走り続けています。

夕刻の帰宅ラッシュでは、街全体が活気に包まれ、エネルギーあふれるベトナムらしい風景を体感することができました。

おしゃれなカフェ文化

ホーチミンを歩いて驚いたのは、街中に数えきれないほどのカフェがあることです。日本の都市部では「どのお店も満席で入れない」という経験もありますが、ベトナムでは飲食店がとても多く、そのような心配はほとんどありませんでした。ちなみに現地の人々にはスターバックスが大人気で、少々高くても「スタバに行くのが格好いい」と感じられているそうです。

ベトナムのカフェ。
店内は綺麗でおしゃれな内装のお店が多く、しかも手頃な価格で美味しいです。
印象的だったのは、お客さまが少なくても店員が多く配置されている点で、これもベトナムならではの特徴かもしれません。

若者に人気の新スポーツ「ピックルボール」

ベトナムでは今、若い世代を中心に「ピックルボール」が大流行しています。アメリカ発祥のスポーツで、テニスと卓球の中間のような感覚で楽しめるのが特徴だそうです。街中には専用施設が多く見られ、今回訪問した工場の中には、なんと福利厚生の一環として「ピックルボール」の専用コートが設置していました。

工場内のピックルボールコート。
手前はザボンの木とその実です。

ベトナム一の繁華街「ブイビエン通り」

ホーチミンで最もにぎやかな繁華街といえば、ブイビエン通りです。夜になるとネオンがまばゆく輝き、音楽と人々の活気で街全体が熱気に包まれます。アジア系や欧米系を問わず多くの観光客が訪れるらしく、非常にたくさんの人たちでにぎわっていました。毎晩21時頃から明け方近くまでお祭りのようなにぎわいが続きます。そのエネルギーは圧倒的で、まさに「眠らない街」を実感できる場所です。

こちらがブイビエン通り。
私が今まで訪れた場所の中で最もにぎやかでした。

おわりに

今回の出張を通じて、ベトナムという国から多くの学びを得ることができました。国民性や海外に対する印象、大切にされている価値観や嗜好など、実際に現地に身を置くことで初めて理解できることが数多くあります。これまで中国各地、そして今回のベトナムを訪れる中で、それぞれの地域に固有の特色がある一方、日本の良さも改めて実感する機会となりました。遠い国であっても、そこには現地の人々が日常生活を営み、その手によって当社の製品がつくられているという事実を、現場に立ち会うことで強く意識することができました。

総合商社である当社に勤めている以上、海外に視野を広げる姿勢は必要不可欠だと思います。今回のレポートを通じて、ベトナムについてもっと知りたい!と感じていただければ幸いです。ありがとうございました。

 

 

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