IoTシステムによるDX化支援サービス「S3 PLATFORM ®」開始のお知らせ
~ 厳格な品質管理が求められるスマートファクトリーや物流DX化の実現を支援 ~
当社子会社の神栄テクノロジー株式会社(本社:神戸市中央区、代表取締役社長:小山文也、以下、神栄テクノロジー)は、各種センサの研究・開発・製造を行い、校正を実施するというセンサメーカとしての機能を基にしたセンシングの提案から、目的や用途に応じた最適なシステムの選定、さらには測定し取得したデータの活用やマネジメントまで、IoTシステム全体をワンストップで提案し提供するサービス「S3 PLATFORM ®」(Shinyei Smart Sensing Platform)によるDX化支援事業を開始しますので、お知らせいたします。
1.IoTシステムによるDX化支援サービスの開始へ至った経緯
ほこりセンサや湿度センサで高い世界シェアを持つセンサメーカである神栄テクノロジーは、各種測定で校正機関としても認定されており、近年は、センシングに関わる総合的な技術力と対応力が評価され、IoTシステム全体の構築を請け負うケースが増えています。
例えば、新型コロナワクチンの物流温度管理では、温度ロガー(G-TAG ® TempView ®)とスマートフォンの組合せにより、不特定多数のユーザが利用できる画期的なIoTシステムを実現したことで大規模コールドチェーンの構築へ貢献しました。
また、製造プロセスに影響を及ぼす、空気中に浮遊し、落下する粒子を計測するパーティクルセンシングモニターを用いた空気清浄度管理システムのサービスを開始することで、製造現場の改善が劇的に進むなど、IoTシステムへの取り組みにより、様々な新しい価値を創造してきたことから、本格的に事業として展開し、市場でのDX化支援へつなげていくこととしました。
2.「S3 PLATFRORM ®」について
近年、DX化の取り組みが活発化していることを受けて、市場では多種多様なIoTシステムが提供されていますが、特に、厳格な品質管理が求められる用途では、センシング技術に関する知識と対応力が必要となります。
神栄テクノロジーでは、IoTシステムの導入検討を①センシングの提案、②システムの選定、③データマネージメントの3段階に分けて体系化し、DX化の目的や用途、また、実際に導入する現場の事情も考慮し、品質管理に必要なセンシング技術の観点から、最適なIoTシステムを提案するサービスのしくみを構築し、これを「S3 PLATFORM ®」と名付けました。また、DX化への初期導入を開始しやすいよう、機器の買い取りやサブスクリプションなど料金体系の選択肢も用意することとしました。
→ 詳しくは「S3 PLATFORM ®」専用サイト(https://www.s3platform.jp/)をご参照ください。
3.今後の展開について
神栄テクノロジーでは、医薬品分野のGMP/GDPや食品分野のHACCP、クリーンルーム管理など、厳格な品質管理が求められる用途を中心に、スマートファクトリー化や物流DX化の実現を「S3 PLATFORM ®」により支援する事業展開を進めてまいります。
新たに開発したクラウド型温度管理システムのサービスを2023年8月から開始、また、既に多くの製造現場で採用されている空気清浄度管理システムの機能強化を今秋にリリースするなど、センサやシステムの選択肢を拡げていく取り組みを進める計画にあり、センサメーカだからこそ提供できるセンシングシステムによる新しい付加価値で、DX化への支援体制を強化し、製造業や物流業界の生産性向上へ貢献してまいります。
※ S3 PLATFORM ®、G-TAG ®、TempView ®、は神栄テクノロジーの登録商標です。
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