SHINYEI History #13 電子事業の始まり

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SHINYEI History #13 電子事業の始まり

戦時中に開始した事業は他にも、国策に沿うための油送管やボルト・ナット類といった航空機部品の製造、民間の工場で使用する石炭が不足したことに伴う燃料の自給を目的とした亜炭(あたん:石炭化が進んでいない不純物や水分が多く発熱量の少ない石炭)の採掘、経営困難となった取引先への援助をきっかけとしたメリヤス(編み物、ニット)事業などがありました。

また、生糸に関連する事業以外にも幅広く目を向けて検討した結果、通信機用コンデンサの有望性に着目し、1943年(昭和18年)9月に事業会社を買収して綾部工場での軍需通信機用コンデンサの製造を開始しました。
1944年(昭和19年)8月に本部機能を神栄神戸本社内に移転した後、1945年(昭和20年)5月には商号を神栄電機株式会社に変更し、戦後も民需用コンデンサの製造に事業転換して、時流に乗じて業容を拡大していきました。
現在の神栄の「食品」「物資」「繊維」「電子」という事業構成のうち、「電子」はこの時に始まったのです。
また、コンデンサの製造は、80年近くを経た現在も続いている事業です。

 

現在製造している神栄のコンデンサ

 

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