SHINYEI History #16 戦後の再興のあゆみ
戦後の事業再開において製糸業の拡大を図る中で、中央との折衝や情報収集活動をより強化するため、東京都中央区京橋2丁目13に木造2階建ての事務所を建設し、1948年(昭和23年)9月に東京支店として営業を開始しました。
東京支店はその後、業務の発展に伴う人員増により手狭となり、1957年(昭和32年)12月には東京都中央区銀座西3丁目の並木ビルへ、1971年(昭和46年)10月には東京都港区新橋1丁目の大和銀行新橋ビルへと移転することとなります。
また、1949年(昭和24年)6月9日には、九州地方をご巡幸中の天皇陛下を中津工場(大分県中津市下宮永274)にお迎えするという大変な光栄に浴しました。
陛下より、工場幹部に対し「蚕糸業は重要産業だから日本再建のためしっかり頑張ってください」という励ましのお言葉をいただいた後、工場内をご案内しました。
陛下は、製糸機械に取組む工員を優しいまなざしでねぎらい、従業員やその家族にも励ましのお言葉をかけられ、一同の感激はひとしおでありました。
この頃は労働の民主化が強力に推進され、労働運動が大きく盛り上がった時期でもあり、神栄においても1946年(昭和21年)2月から1948年(昭和23年)12月にかけて事業所ごとに従業員組合が結成され、これらが基礎となって1949年(昭和24年)9月に神栄労働組合が発足しました。
開設直後の東京支店
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